祖母がこの時どういう状態だったのか、日記にははっきり書いていませんでした。ですが、結果的には祖母は回復し、元通り立って歩けるようになります。
しかしこの時の両親は「もう歩けないのかもしれない」と思ったようで、そうなると家で介護することはできない、施設に入ってもらわなければならないかもしれない…と考えていたようです。父がネットであれこれ調べてプリントしておいたのも、そうなったときのためのものでしょう。
私の病気はいますぐどうこうなるものではありませんが、祖母はそうではなかった。祖母と私の対応の違いはそこだったと思いますが、当時の私にはそれが分からなかったのです。
良くなった、と思ってほしくありませんでした。受験だから無理やり抑え込んでいるだけ…、それが終われば、またどんな風になるか…。
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そして、このさらなる悪い知らせを聞いたのは、口内炎でスープしか飲めずにすぐおなかがすいてしまう私が、キッチンに向かった時でした。
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