高校2年生時代⑥-失敗がもたらしたもの

普通の精神であれば、弟が部屋を開けた瞬間にカッターを隠していたことでしょう。そんなことにも気が回らないほど、おかしくなっていたのだと思います。

この後に登場する、「高校の保健室の先生」に、言われたことがありました。「弟さん、あなたが自分を傷つけているのを見て、その小さい胸を痛めているんじゃないかしら…」と。何を思ったか、弟本人に「そうなの?」と聞いてみたことがあったのですが、「当たり前だろ」と蹴っとばされた、と日記に書いてありました。本当に、心配をかけてしまいました。

しかしそんな弟とは対照的な両親。とにかく両親は私にとってマイナスになることしかしませんでした。「両親の、こんな言動がうれしかった」といった記述はほとんど見受けられません。

私を心配する気持ちも、まったくなかったわけではなかったとは思います。しかし、追い詰めるような言動ばかりが目立ち、実際私はこの後「本当のがけっぷち」まで追い詰められていくことになります。

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