過去漫画の中の、高校2年生の時期を描いたものです。
高校2年生時代⑪-進級
この頃、家にいても、弟と一緒に過ごす以外にいいことはありませんでした。 祖母は被害妄想から家族に食って掛かります。それが病気によるものだということは頭では理解しているのですが、ほかでもない祖母の口から出てくるひどい言葉は、やはり心を削ります...
高校2年生時代⑩-副作用と理解
私は、いわゆる「真面目」な生徒でした(別段優秀ではなかったですが)。学校の先生に叱られそうなことはしたがらない子供だったのです。なのでこのような状態になってしまった自分に自分で絶望していました。授業を受けることが辛くて保健室に行ってはベッド...
高校2年生時代⑨-心、ちぎれる
この日の日記に、診察の内容が詳しく書かれていないのは、それどころの気分ではなかったからだと思います。おそらく家族構成だとか、現在の悩みや症状などを聞かれたのだとは思うのですが。 病名を早く知りたかったのは、それが分かれば今後どう治療していけ...
高校2年生時代⑧-ひとりで病院
恥ずかしながら私はこの時まで、一人で病院にかかるということをほとんどしたことがありませんでした。保険証や診察券は親が管理していましたから、この時はたしか「保健の授業で病院のかかり方について勉強するから、保険証と診察券をちょうだい」…などと嘘...
高校2年生時代⑦-テストの朝
体調がおかしくても学校へ通っていたのは、そうしたかった、というよりは「親が許さないから」というのが大きかったです。もちろん、熱がでるような風邪であれば休むことを勧められますが、そうでもない限りは行かないと叱られます。数年後に母本人が「子供は...
高校2年生時代⑥-失敗がもたらしたもの
普通の精神であれば、弟が部屋を開けた瞬間にカッターを隠していたことでしょう。そんなことにも気が回らないほど、おかしくなっていたのだと思います。 この後に登場する、「高校の保健室の先生」に、言われたことがありました。「弟さん、あなたが自分を傷...
高校2年生時代-⑤検査失敗
私は今現在も原因不明な様々な症状に悩まされ続けています。本当に原因がわからないのです。 心療内科から始まって、内科、歯科、口腔外科、婦人科、整形外科、総合診療科、もう本当にあちこち行っています。 願わくば生きている間に一度も受けたくないと昔...
高校2年生時代④-支えだったもの
祖母の認知症は、「健忘」「強迫観念」「被害妄想」このあたりが強く出ていたように思います。 祖母は昔から家事の一部を買って出て、家族のために頑張ってくれていた人でしたが、認知症が出始めてからというもの、その家事に間違いが多く出るようになってし...
高校2年生時代③-自傷の始まり
自傷というと「リストカット」という言葉が頭に浮かぶ方も多いかと思います。リスト、というのは手首のことですね。私の場合は腕…左腕でしたので、アームカットというのが正しいかもしれません。 どうしようもない、どこにもぶつけようのない強い負の感情が...
高校2年生時代②-坂を転がり落ちる
学校の保健室というところは、基本的には具合が悪くなった生徒がお世話になるところですが… 私は保健室が果たす役割ってそれだけではないと思います。 子供だって色々な問題を抱えるし、それによって体や心の調子が悪くなり、助けを必要とすることがありま...