ぼろこの過去

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高校3年生時代⑬-悪いことは続く

祖母がこの時どういう状態だったのか、日記にははっきり書いていませんでした。ですが、結果的には祖母は回復し、元通り立って歩けるようになります。 しかしこの時の両親は「もう歩けないのかもしれない」と思ったようで、そうなると家で介護することはでき...
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高校3年生時代⑫-受験に向かって

この頃はまだ気づいていませんでしたが、私は何かあると口内炎ができやすい体質だったみたいです。これ以前にも、そしてこれ以降にも、ひどい口内炎に悩むことが数回ありました。しゃべることも、食べることも満足にできなくなるので、本当に困ります。 高校...
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高校3年生時代⑪-片翼の鳥

この幻想に意味なんてものはありません。 ただ、私は例えるならこんなものかなあ、と… ただ自分を嘲笑い、哀れんでいた、ただそれだけのものなのです。 心の病によって、今までできていたことも難しくなっていく。みんなが難なくできることも、私だけがで...
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高校3年生時代⑩-夏休みと、休み明け

当時はウェブリングというものが盛んでした。たとえば「自律神経失調症ウェブリング」は、自律神経失調症に悩む人が作ったホームページ同士を繋ぎ、たどり着きやすくしていました。いろんな方のホームページを見ているうち、自分も作ってみたくなったのでしょ...
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高校3年生時代⑨-道を選ぶ苦しみ

この時の緊張は過去一でした。それは、偉い人や家族が見に来ているだとか将来がかかっているだとかそんなプレッシャーがあるわけでもなく、ただ単に病気が原因でした。パニック寸前で、気分も悪いし、本当の本当に直前まで逃げ出してしまおうかと思っていたく...
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高校3年生時代⑧-夢、進路

生まれてから高校生になるまで、私にはいろいろな「将来の夢」がありました。でも、世の中を知らなかった「いままで」と、多少は現実を知った高校生の「今」では、考え方も大きく違います。昔のような自由な夢はもう見られません。この頃の私は「現実的な将来...
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高校3年生時代⑦-できて当たり前のこと

この時の「涙が出そうなくらいうれしい感覚」は、いまだにはっきりと覚えています。大げさに表現しているわけではありません。本当にうれしかったのです。 14年ほど習い続けてきたピアノを、こういった機会にクラスのために役立てて褒めてもらえることも、...
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高校3年生時代⑥-心を深く覗く

貸していただいた本を参考に、日記には「心の奥底」の想いをしばらく綴っていたようです。 自分にとって、もう当たり前になってしまった習慣も、よく考えれば一体いつから始まったものなのかと疑問に思ったりしましたし…幼かったころはもう少し自分に対して...
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高校3年生時代⑤-やさしい言葉

この漫画は、当時の日記を読み返しながら描いています。 なので、覚えていたこともあれば、忘れていた出来事も多くあります。 今回の「心療内科の先生の言葉」と「きみちゃんの言葉」は、一字一句違わずというわけではないですけども、いまだに覚えていまし...
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高校3年生時代④-支える人の負担

当時の私が、認知症の祖母に対して「そういう病」と理解はできていても、気持ちが追い付かずに感情を乱されて辛かったのと同じように…うつ病の人を支える立場になる方は、ひどく困惑することでしょうし、時には患者さんを疎ましく思ったり、怒りを覚えたりす...