この時の「涙が出そうなくらいうれしい感覚」は、いまだにはっきりと覚えています。大げさに表現しているわけではありません。本当にうれしかったのです。
14年ほど習い続けてきたピアノを、こういった機会にクラスのために役立てて褒めてもらえることも、もちろんすごくうれしいことですが…(それにしても「初見で弾ける」「練習なんか必要ない」なんて誰が言ったのでしょう?日記には言われたとはっきり書いてありますが、私は初見が最も苦手だし、練習はばっちり必要です。なぜそんなに買いかぶられたのか…うーん、意味不明。)
みんなが「できて当たり前」だと思っていること…それが私にとってだんだん大変になってきていること…それを知っていて「頑張りを認めてくれること」。それが本当に本当に、心の底からうれしくて。
本当は、この言葉を両親から一番もらいたかったのです。けれども両親は「学校へ行くくらい当たり前のこと」とはっきり言ったことがありますから、無理だったでしょう。
保健室の先生にもらったこの感情は、きっとこの先も一生、忘れないことでしょう。
みなさんも、気がついたら、周りの人を誉めてみましょう。感謝してみましょう。
その人が頑張っている、「当たり前だとされている」ことについて。
その人はきっと、喜んでくれます。
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