当時、家の中は本当に張り紙だらけでした。祖母は、張り紙を見て諦めることもあれば、近くに私などがいる場合「なんとかして」と頼んでくることもありました。または、勝手にやってしまうことも。
しかし、不思議ではないでしょうか?あれこれやれと言われれば頭にくるのはわかりますが、「しなくていい」「ゆっくりしていてね」と言われることが頭にくるというのは。
おそらくですが、長年やっていて「やることが当たり前」になった家事を、もはや「やらなければ気がすまない」という状態になっていたのではないかと思います。
日記によればこの出来事のあとも祖母は無理やり洗濯機をいじったらしく、帰宅した父と口論になっていたようです。
家族から逃げ回らなければならないというのはあまりに悲しいですね。しかし、自分の心も守らなければならない私にとっては、対処のしようがない祖母に感情を乱されないようにするにはそれが最善でした。
ちなみに、前回お話した母と姉兄は、子供の頃…祖父(母の父)から同じように逃げ回っていたそうです。外面はいいのですが、家族に対しては横暴なひどい父親だったのだそうです。
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