高校2年生時代⑧-ひとりで病院

恥ずかしながら私はこの時まで、一人で病院にかかるということをほとんどしたことがありませんでした。保険証や診察券は親が管理していましたから、この時はたしか「保健の授業で病院のかかり方について勉強するから、保険証と診察券をちょうだい」…などと嘘をついて預かったのだったと思います。お金は、自分のお小遣いから出しました。

あとで叱られるかも、というのはあんまり頭にありませんでした。

この時の私にとっては、自分の病名を明らかにすることが一番大切だったし、それさえわかれば親も納得してくれるはずだと信じていたからです。

もちろん、その考えは甘すぎたわけですけれども。

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